奥澤さん、弾けないの 3 ── ジャズピアニスト
【乃村寧音・著】「あのね、いちおう言っておいたほうがいいかもなんだけど、わたし、Sなの」どうしよう。興奮してきちゃった。どんどん高まってる……リハーサルから本番まで、丸一日を費やしたテレビ収録のあとで友梨佳がベッドをともにすることになったのは、収録に参加していた有名ジャズピアニストの和田充だった。どこか調子のよく、日本では嗅ぐことの少ない香水を身に纏っているこの男とは波長が合った。食事のあと出向いたバーで、持病をかかえていて余命いくばくもないという和田から、俺の最後の女性になって欲しいと誘われて、友梨佳はいかにも日本のラブホテル仕様の部屋へ。急ぎ、調達してきたのは、手錠、ロープ、ローター、バイブ、エネマグラ──遊びなれた和田に最も効いたのは、ローションに浸したストッキングだ。亀頭を握り、カリ部分をスリスリしながら鈴口の上を何度も滑らせて……奥澤の影がちらつく、第二幕、第三章!
奥澤さん、弾けないの 2 ── ピアノデュオ
【乃村寧音・著】血走ったような、食い入るような目でわたしの胸を見つめる先生の前に、ほら、と持ち上げなら差し出して、ついでにおっぱいで顔を埋めてあげる。河上先生は……奥手だったわたしの、初恋の人なのだ──日本へ帰ってきて、ふたり目の獲物は、音大時代、三か月間の臨時担当教師だった。公開レッスン終了後に何か演奏をと学長から頼まれた際、河上先生と連弾がしたい、と勝手な希望を出した友梨佳。准教授としていまも母校に残る先生と、中途半端に残った想いに蹴りをつけたいと思ったのだ。滞在することになった奥澤さんが世田谷に残してくれた洋館には、「エラール」のピアノと特別な部屋があり、蹴りをつけるにはうってつけだった──いつものように拘束して、根元を縛り、オナホを装着して、両乳首にはローターを貼り付ける。先生が腰を突き上げ、それに応じて激しく腰を振ると、やがて友梨佳の奥へ向かって……第二幕、第二章!
やりちん?
【草凪優・著】「俺はもう腹を括りましたから。百万円のセックスを……リクエスト通り、野獣のようなレイプをさせてもらいます」──六本木に仕事場を持つ三十三歳、独身の明日美は、常連となった小さなバーの雇われ店長、高見とその時を迎えたのは自然の流れだった。めちゃめちゃ好み。八歳年下、草食系のやりちん。が、彼の部屋でフェラに没頭しているとき、ビデオカメラが隠されていることに気づいた……賭麻雀の罠で負った金額が百万円。それを返すために、隠し撮りのビデオ撮影を持ちかけられていたのだ。一本の「出演」単価があまりにも安いことに腹をたてた明日美は、自分が百万で買い取るからと続きを迫る。2012年、小説「すばる」発表の純愛短編!
やりまん?
【草凪優・著】彼女はたしかに淫乱な好き者で、呆れるほどに床上手だった。これほど抱き心地がいい女を、僕は他に知らない──三日前の会社の飲み会で聞かされた、中途採用の二十三歳の佳奈子の行状。それは、支店の独身男性五人のうちすでに四人と寝ているというものだった。残りのひとり、兄貴分の岸本は、窘める意味で、暑い盛りのビアガーデンに彼女を誘い、問いただす。が、熱帯夜の暑さと湿気に濃厚になっていく佳奈子の匂いに、気がつけばホテルにいた……誰にでも股を開いてきたのは誘われたからなのか、それとも誘ったのか。あくまで快楽に素直で、純な佳奈子に、瞬く間にのめり込んでいく男の性を描く、2011年、小説「すばる」発表の短編快作!
悪所落ち
【草凪優・著】仕事が終わった出張先で、四十一歳の私は、地元の風俗情報誌を眺めていた。孤独な時間を満喫していたときに、ふと忍び寄るセックスへの渇望感。すべすべした肌に触りたい、柔らかい肉を揉みくちゃにしたい……やり手婆が並ぶ、田舎のあやしいそれらしき場所に足を踏み入れ、買ったのは長い黒髪に白い肌、体をやや横に向け、長い睫毛を伏せていても、はっきりと美人であることがわかる女だった。まさかこんなところに──右眼の瞳がそっぽを向く女。理由を知ったとき、先端からは熱い我慢汁が大量にあふれて、戦慄の震えがくる。やがて、いままでにない劣情の中で会心の発作が私を襲った。2010年、季刊「悦」Vol.3発表の、奇跡の熱狂短編!
花売り剣客8 ── 本懐の至り
【八神淳一・著】「い、いい……ああ、おしり、いいですっ」源田の牝となってどれくらいの日が過ぎたのか。もうはっきり覚えていない。女陰、尻、口と休む間もなく精を放たれ、躰も心もただれていく日々。救いに向かった政造と新兵衛は、囚われ、もはやこのまま仇に性具として生かされ続けるのか。残る味方は、江戸で女として活き活きと過ごすことの喜びを教えてくれた百合と沙紀だけだった──真央の過去にまつわる新たな淫劇の展開が進む中、真央とかかわりを深めてきた登場人物たちが、ついにそれぞれ大恩を返す時。連作再開第五弾! 連載として再開後の筆を進めた、著者、圧倒的解放感の女剣客艶物語完結編!
花売り剣客7 ── 秘孔狂い
【八神淳一・著】「どうした、真央。おなごというもの、魔羅を突き出されたら、しゃぶるのが礼儀であろう」源田がぐっと鎌首を寄せてくる。怒りで美貌を真っ赤に染めながら真央は、深く咥え、強く吸った。仇の魔羅を……四つん這いで、ずっと尻を差し上げて、待っていると、ぐっと開かれ、いきなり菊の蕾が突かれる。尻の穴の痛みよりも、それを凌駕する得体のしれない快感が噴きあがってきた。ここに来るまで、多くの悪党に躰を責められ、相手が悪ければ悪いほど、燃えあげる躰になってしまっていた──かつて真央に救われた瀬戸屋の娘の百合が、牝犬に堕とされ囚われている真央を向島の寮で見つける。政造と沙紀、新兵衛が向かうが……。いよいよ佳境、再開第四弾!
花売り剣客6 ── 悪鬼の姦計
【八神淳一・著】「今宵は、ずっと、真央は三崎様のものです」江戸家老の源田重吾が仕組んだことだと立浪が吐いた翌日に、真央は花売りとして出ていた。黒幕の源田を斬るまでは……源田の狗の三崎を骨抜きにして、源田の籠る屋敷への扉を開かせる。それが圭一郎の仇へと迫る最善の道。真央は居酒屋の二階で三崎の先端を咥えていった──屋敷で真央を待っていたのは、五人の遊女を相手に性宴の最中の源田だった。傍らには手引きしてくれた三崎も猿轡で転がされている。女たちの媚態に、一瞬、気がそがれた刹那、喉に刃を覚えた。病的なまでの女好きの源田の眼は、真央に注がれて──圭一郎の真の仇を前にして、絶体絶命の真央の凄艶さが増す、再開第三弾!!
花売り剣客5 ── 寸止め
【八神淳一・著】「おなごには、隠せる穴が三つありますよ、立浪様」──公金横領の証を持っていると思われた真央は、三崎啓吾のタレコミで囚われたとき、三人の藩士を斬って逃げ出していた。が何事もなかったように三日後には花を売っていた。圭一郎にすべての罪を着せた男、立浪藤一郎をおびき出すためだ。政造とともに一計を案じていたものの、逆に、再び囚われの身となってしまう真央。証を手中に収めようとする、立浪の飽くなき責めが始まる。思い人の目の前で、両手首を梁から吊られながら、色責めの侍に前と後ろの穴を探られて、はからずも感じ始める真央……。圭一郎の死を無駄にすまいと健気に抗う真央の肢体から目が離せない、連作再開第二弾!!
花売り剣客4 ── 見知った男
【八神淳一・著】真央は江戸にやってきて、花売りをはじめて半年になる。ゆえあって許嫁の圭一郎を斬り捨て、西国の藩を飛び出して七か月が過ぎようとしていた。「もしや、小谷様の娘御の真央どのでは?」江戸藩邸詰めの三崎啓吾からそう声を掛けられた。七ヶ月ぶりに、名字で呼ばれ、真央は一気に武家時代に戻る。夜、捨てた国の藩士からもたらされた話に慄然とした。国家老が公金横領を働いており、その罪を一切合切、圭一郎に被せたというのだ。無実の許嫁を斬ってしまったということか……。江戸で岡っ引きの政造と恋仲になっていた真央に、あろうことか三崎圭吾が岡惚れして──過去の憂いに色と剣が交錯する圧倒的人気の短編連作、8年ぶりの再開、第一弾!!
奥澤さん、弾けないの 1 ── ピアノルーム
【乃村寧音・著】「ごめんね。さっき話したけど、わたしちょっと変わったプレイが好きなの。今日はお姉さんに任せてくれないかな?」三十八歳で独身の友梨佳は、パリ在住のクラシック・ピアニスト。久しぶりに帰ってきた日本では、リサイタルや日本の音楽大学での公開授業などのスケデュールが詰まっていて、最後に大きな『行事』が待っていた。高級ホテルのピアノルームでそれとない練習をしていたが、どうにもノッてこないとき、ふらっと訪れた地下アーケードで、その男、芳樹を見つけてしまう。このホテルをかつてよく利用していたときの年上の特別な男、奥澤にそっくりなのだ……。甘く切ない記憶に胸の奥が疼きだす。ノリが悪いのはこのせいだ。ナンパを成功させて、れろれろと舌を這わせたり、カリ首の周りを舐め回したり、鈴口に舌を入れて我慢汁をかきだすようにしたりすると、もう趣味が止まらない。ワケアリお姉さんの渇き、第二幕開演!!
Kyoto Honey Doll(『京都でやろう!』英語版)
【沢里裕二・著】“Mmm. Yes. Aoyama-san’s voice is so sexy. The moment you said ‘pink’, my pink pussy was squashed by the saddle. I was completely turned on. Yes, a rodeo machine…” After being laid off from her job at a publishing company in Tokyo, Mami Aoyama was working as a telephone operator for a mail-order company in her hometown of Aomori. One day, she receives a call from a female customer who wants a rodeo machine. There was something wrong with her voice. Apparently, she was agitated by the sound of her masturbating voice and the lewd images in the product description, and she answered the call in an obscene manner, which is prohibited for an operator, and was placed on leave. Then, her feet naturally turned to Kyoto, where the female customers lived. Kyoto, a city ruled by the Lewdness art master in the Dark…. A side story of the author’s debut great work, “Revival of the Dirty Metropolitan”!
京都でやろう!
【沢里裕二・著】んんんっ。ええわ。青山さんの声、エロいわ。ピンクっていってくれはった瞬間に、ピンクのオマメがサドルにぷちゅっと潰れたんよ。うち、完全に昇ってしまったわ。ええな、ロデオマシーン──東京で出版社をリストラされたあと、青山麻美は郷里の青森で通販会社のテレフォンオペレーターとして働いていた。ある日、ロデオマシーンを所望する女性客から注文電話が入る。なにやら声がおかしい。どうやら、自慰をしながらの艶声と商品説明の淫靡な映像に煽られ、オペレーターとしては禁止行為の猥褻応対をしてしまい、休職に。そして、女性客の住む京都に自然と足は向いた。京都、そこは闇で桃園淫道家が支配する街……著者、デビュー大作『淫府再興』のサイドストーリー掌編!!
My Delicious Victim ― The Cute New Boy ―(『わたしのごちそう ─ 新入社員 ─』英語版)
【乃村寧音・著】How do you like it? You look so embarrassing. But hey, give it up and be my slave tonight. I love you…. Sorry, I’m getting excited too. That’s why I got you to wear the …… opening gag. Izumi, divorced, is supposed to be thought as a discreet and unassuming office worker. Her hobby was to eat boys she liked. And it’s a one-night-only SM play. Tonight’s victim is a new employee, Satoru-kun. It has been a long time since she has had a moe moe boy. When the company’s drinking party was about to end, she forcefully took him into a cab and headed for her home. The bed has been remodeled to allow for restraints… A pop piece that depicts a realistic modern relationship between a man and a woman from the point of view of a normal, serious girl who indulges in lewd pleasure with no repercussions!
Women Ninja’s Code of Sex ─ Vol.1 ─(『掟─くノ一淫法帖 第一回』英語版)
【睦月影郎・著】Suppa: Twenty-five years after Sekigahara, the world was becoming peaceful, but there were still people who trained daily in a hidden village in anticipation of war. Juro was born as the only son of the Kashira of the Ubayama clan in the Odahama domain between Hakone and Ashigara, and was silently forced by his aunt Azami to endure a hard daily life since he was a small child. Now, at the age of 17, he is ready to leave for Edo. Not only to experience firsthand the workings of the world, but also to destroy his enemy, the female survivor of the Manjidani clan…. The battle begins, not only with swords, but also with In-po, which are lewd and lascivious techniques. Soon, the soft skin of the avenging enemy flushed vermilion by sex… – The first chapter of a full-length serialization of a historical-era sensual story published in the sensual literature magazine “Etsu”!
わたしのごちそう ─ 二度目の男子 ─
【乃村寧音・著】「ほんと、よく似合うね、わたしの高校時代の制服……」自宅マンションの寝室。いつかまたここに悟くんを連れて来たいって、本当はずっと思っていた――泉には、久しぶりの萌え萌え男子だった新入社員の悟くん。あのとき、会社の飲み会がお開きになって、強引にタクシーに乗せた。それ以来の自宅調教。悟は逞しく、少し積極的に、苦悶の二年間を告白してきた。泉にもう一度、犯されたい……もしかするとこの男の子が好きで、何度生まれ変わっても悟くんを探してしまうのかもしれない。自分の思いに気づいた泉はいつになく、激しく、深く、それでいて優しい責めを繰り出した。ついに永遠の愛に溺れるのか? 気分屋の泉ちゃんに訪れた、感動の最終話!!
The Obscene Katashiro(『淫靡な形代』英語版)
【逢見るい・著】After sublimating her desires with her boss, Tachibana, who was in his early forties, Chika suddenly was told, “I want you to end this. Please let this be the last time.” The 29-year-old Chika didn’t want much. She only wanted to meet him once a week at a hotel and be hugged – Chika always came second. The owner of her part-time job, the lecturer from her college days… all the men who licked her body had a certain partner. The same goes for Tachibana. When his ex-wife died, he didn’t choose Chika as the one to remarry. When a home party was planned at Tachibana’s house, Chika went there with her colleagues who knew nothing. There, Makoto, the beautiful son of Tachibana’s ex-wife, saw her lasciviousness… Where does this woman’s passion end?
Barefoot Goddess(『はだしの女神』英語版)
【沙布らぶ・著】The deepest part of me is fulfilled right now. “You can touch it more, you know. You like my feet, don’t you?” – Rie had an estrus period. The sensation was gradually diminishing as newcomers came into the company. That’s when she went to a bar called Dianna. She used to go to the so-called “happening bar” to satisfy her lust without any regrets. One day, after indulging in the pleasures of two familiar men, she was still feeling a bit inadequate when she felt the gaze of a man. It was Nishiguchi, her junior. When she invites him into a private room to share her secret, he begs her to step on with her foot – and she realizes her first taste fills in the blank pieces. …… A masterful short story about the depths of desire!
上に乗って褒めて
【沙布らぶ・著】「ッお、おぉっ……! 射精るッ……絵理沙っ……」きつく体を抱きしめられ、ゴム越しの熱が膣内で弾ける。何度か駄目押しに腰を打ちつけられ、体がビクビクと痙攣する──広告代理店で働く絵理沙はいつでも『強い女』を目指す、三十歳。担当プロジェクトの社外パートナーとして招かれた石館の存在がどうにも気に食わない。茶髪で軽薄な笑い方をする年下のくせに、実力があった。ある夜、成り行きで石館のマーケター的なセックスに触れ、できる男の寂しさに気づく。同時に自分の強さも嘘っぽかった。男と女の交歓に「ニーズ」などという言葉は存在しないハズ……。正直に欲望をぶつけ始めたとき、歓喜の奔流がふたりを飲み込んでいく!!
エプロン夫人
【八神淳一・著】新入社員の康夫は同僚たちと部長宅に招かれ、部長夫人の香澄に手料理をご馳走になる。他の同僚が舌鼓を打つなか、康夫は香澄のエプロン姿に心を打たれた。彼はなによりも、女性のエプロン姿がツボだったのだ。しかも美人で、料理は上手ときている。まさに理想の奥さんが、目の前にいた。その夜から康夫は香澄の裸エプロン姿を想像し、その妄想をふくらませていく。そんなある日の昼下がり、康夫は街で香澄を見かけ、部長以外の男とラブホテルに入る現場を画像に収めた。それをネタにエッチは無理としても、念願の裸エプロンは叶えられるかもしれないと彼女を呼び出し──。女性の裸エプロン姿に執着する童貞男の願いは果たして……。鬼才による珠玉の短編!
わたしのごちそう ─ ホスト ─
【乃村寧音・著】「クリトリスもちゃんと舐められないなんて。そんなんでよくホストが務まったね。この程度で射精したいなんて生意気」本当は気持ち良かったけれど、そう意地悪を言ってやる──泉はその日、六本木のワインバーで、三時間近く友人の琴乃の愚痴を聞いてやっていた。ホストに騙された……という救いの無いバカみたいな話だ。が、「あいつを! 蒼磨を! 調教して欲しい」と頼まれると、ま、わたしも楽しんじゃえばいいか、と作戦を練った。会員制ラブホテルのSM部屋。さすが、自ら基礎化粧品の会社を起こし、ドカンと成功している琴乃だ。古い洋館のような調度の部屋で、泉ちゃんのテクがイケメンホスト相手に今晩も炸裂する!!
わたしのごちそう ─ 専務 ─
【乃村寧音・著】「ほらっ、破裂しそうなおちんちんに、これを被せるよぉ。いっぱいぐちゅぐちゅしてあげる」パイプ椅子に後手に縛り付け、さらにペニスの根元を紐で縛りあげたタツヤのそこに、オナホールを被せ、派手に扱き出す──泉は仕事で忙しく、仕方なく始めた出会い系サイトで知り合ったタツヤとその夜、自分の会社が管理するビルの一室にいた。仕立ての良さそうなダークブルーのスーツを着こなし、いかにもナイスミドルな男は、泉の「指示」で貞操帯と、女もののパンティを身に着けて現れる。期待にギンギンのタツヤ──しかし泉はプレイの途中で気が付いた。タツヤが自分の会社の専務、古賀だということを! 泉ちゃん、圧巻の第四弾!!
わたしのごちそう ─ コンビニの男 ─
【乃村寧音・著】「へー、そっかぁそんなに射精したいの」「あっあっお願いです、お願い……早くぅー」「わかった」わたしが言うと、内田の顔に歓喜が広がる。「じゃあ、イカセてあげなーい」──泉の今回の「えもの」は近所のコンビニに勤める内田だ。『夢イキ』してしまうほど溜まっていた泉になれなれしく、花火大会の夜に、屋台で声を掛けたのが運のツキ?だった。コンビニで始まるプレイに用意周到に臨む泉。いつもより、自分自身が相当に溜まっていたこともあって──Sなのか、いじわるなのか、ギリギリのところで、自らの性癖に男を絡め取っていく手練手管が冴えわたる、男も女も淫蜜に溢れる、極上の悦楽連作、第三弾!!
花は盛りに、
【沙布らぶ・著】「…マリカ、だよな?」源氏名で呼ぶ国内最大手の外資銀行に勤める橋本を振り返ると、わたしは全力で顔に笑顔を貼り付けた――大学卒業後、損保会社に勤めていた涼花の前に突然、現れたのは、かってのアルバイト先の常連の男だった。過去を悔いたり、恥じたりはない。仕事も順調に数年こなしてきたが、風俗店に勤めていた経験は、涼花に特定の恋人を作らせてくれなかった。誰かに求められると、その先にある対価を想像してしまって長続きしない心――橋本は、必死に食い下がった。ただ、会って話がしたいと。約束のホテルに出向くと、不能になった男、橋本が苦悩を語る……消費される性が生み出した、男女の悲喜劇を鮮やかに描き出す、短編書下ろし!