スケ番ぶるうす
【香坂燈也・著】「男のくせに、のろまだね」耳をくすぐる低い声にぞっとした。「あうっ、なんだ」背後に回っていた竜子が破れたシャツの襟を引っ張る。上半身を剥かれ、バランスを失った健司は体育マットに頭から倒れ込んだ……その日もいいオモチャにされていた老舗旅館の一人娘、お嬢様育ちの和美を助けるために、幼馴染で生徒会長の健司は必死に頼んでみたのだったが、退屈するスケ番たちは簡単に解き放ってはくれない。格闘技仕込みの蹴りだけではなく、カミソリ、火の点いた煙草、コーラ瓶。そうした小道具が、淫虐な責め具と化してふたりを苛む。竜子は女も男も「従わせる」ことになんの躊躇いもなかった。──昭和四十年代末。学校を裏で支配する女番長グループから抜けようとした幼なじみの同級生を真面目な生徒会長が救おうと尽力するが、女番長の責めは想像を超えて苛烈だった──『艶想』第2號掲載、甘く苦いノスタルジック淫蕩短編!
姉弟を喰らう
【香坂燈也・著】「出したいんでしょう? がまんしないで。わたしだって恥ずかしいんだから」姉が弟を手で追い詰める。口調は年の離れた姉らしくぶっきらぼうだが、目は潤み、唇は唾液で濡れている。弟の感触に興奮しているのは明らかだ……突然の事故で両親を亡くした二十代後半の結華は、六十前の両親と旧知の男、明彦の三番目の妻となることで救われた。そして、その家には、一回り年下の弟の陽樹と飼い犬も一緒に引き取られていた。明彦をよそに起きた姉弟の間違いは、たちまち陽樹の「癖」となり、結華はそれに当惑しながらも応えていた。が、明彦は偽りの出張の夜、秘戯中の姉弟に罠を仕掛ける──若妻とその実弟による禁断の行為を目撃した夫は姉弟を拘束して責める。もともとが嗜虐癖の旺盛な男の奸計に嵌った姉弟。吊、枷、首輪、革紐、強制口淫。そして男が最後に選んだのは義弟の禁穴だった──『艶想』第1號掲載淫虐短編! 完全版!!
艶想 第4號
【プロ官能作家集団「与」】プロ作家が「自分の書きたいものを好きなように書く」ことをコンセプトに贈る、他では決して読めない新感覚官能アンソロジー第4号。深み、凄み、切れのある物語にいよいよ引き込まれるワン・ランク上質な官能文藝誌! 「与」メンバーに加え、今回も強力なゲスト執筆陣が健筆、妖筆、艶筆を揮う、愛と欲望と快楽のアンサンブル。深奥を突き刺す書下ろし・11編!!