うかみ綾乃・著
ISBN978-4-86514-588-5
出版社:株式会社 大航海
配信開始日:2026年9月1日
頁数:73(※1)
価格:260円(税込286円)
※1 1行36文字頁13行でレイアウトした場合の総頁数です。
あらすじ
六年ぶりに帰ってきた軽井沢の別荘。養父母に育てられた基紀を迎えたのは、義兄・李一と、その妻・里砂だった。庭に咲く薔薇──ロサ・ダマスケナは、幼い基紀に初めて「自分を見てくれる人」李一の記憶そのものだった。「ここの庭、おまえにまかせたいんだよ」庭を弄るうち、基紀の胸の奥に封じ込めてきた想いもまた、棘を伸ばしていく。夜ごと義兄夫婦の寝室を盗み聞き、自らを傷つけることでしか鎮められなかった禁じられた欲望……李一が留守のある夜、里砂は自らの過去を告白する。「一度でもいいから、欲しがられたい」傷を抱えた女と、傷を刻み続けてきた男。互いの孤独に触れた瞬間、薔薇の棘は、これまでとは違う意味を持ちはじめ、誰にも言えない夜の中で、互いの傷を確かめるように身を寄せていく──欲望なのか、救済なのか。義兄姉との間に生まれてしまったあまりにも危うい絆を描いた、『艶想』第3號掲載、激情の短編!!
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