なのか雪

『なのか雪』うかみ綾乃・著

うかみ綾乃・著

ISBN978-4-86514-591-5
出版社:株式会社 大航海
配信開始日:2026年11月3日
頁数:63(※1)
価格:230円(税込253円)
※1 1行36文字頁13行でレイアウトした場合の総頁数です。

あらすじ

「その女を見たとき、志郎は、なぜか初めて会った気がしなかった……」雪の降る夜、親族が法事で集まる旅館で出会った志郎と女。湯けむりの中で交わされる言葉や、ふと重なる視線には、初めて会った者同士とは思えない、不思議な懐かしさが漂っている。やがて二人の間に浮かび上がるのは、家族の記憶、遠い日の面影、そして長い歳月のなかに置き去りにされていた想いだった。志郎が感じたのは、目の前にいる女が、いつもの世界の時間からほんの少し外れた場所に立っているような、不思議な気配。雪が舞う夜の温泉、過去と現在、生きている者と死んだ者。記憶の境目が静かにほどけていく。愛とは、ただ誰かと生きることなのか。それとも、時が過ぎても消えずに残り続けるものなのか──雪と湯けむりに包まれた一夜が、遠い記憶の底に沈んでいた想いを、静かに、確かに呼び覚ます、「艶想」4號掲載の時空を超えたラブストーリー。

著者略歴

うかみ綾乃(うかみあやの) ─ 奈良県生まれ。2011年『窓ごしの欲情』で日本官能文庫大賞新人賞を受賞。2012年『蝮の舌』で第二回団鬼六賞大賞受賞。2016年『姉の愉悦』(『溺愛』と改題)映画化。小説家、コラムニスト、ミュージシャンの顔も持つ。近著に『永遠に、私を閉じこめて』(講談社文庫)、『蜜味の指』(幻冬舎アウトロー文庫)。
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