第15回 一年前の予告が大きく化けました!

いやはや、もう、一年以上前なんですね、ここに書き込んだのは。暢気のまま、怠惰に過ごしている店長です……。
が、収録・配信させていただいている作品群は、とっくに手許を離れ、堂々とひとり歩きしていってくれているわけです。
うかみ綾乃さん『モンブランを買う男』、栄光の「桃熊賞2020年」受賞作品原作になってくれております。
おおっ、高原秀和監督「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」に続いての受賞じゃないですか!! 
ちなみに「悶憮乱の女 〜ふしだらに濡れて〜」が映画化タイトルです。思わず、「夜露死苦!」 と言ってしまいたい感じですが、実に「悶憮乱」は意味を持ってる漢字ですね。
もちろん、原作と映画は違うわけですが、共通してでてくるヒロインの囁き「モンブランさん……」は、切なく、甘く、そしてまっすぐな真剣さ、真面目さを帯びたトーンで、もう何がなんだか思わずそこにジッとしていられなくなります。
ので、ぜひジッとしていなくても読める、Aubebooks をお勧めします。紙媒体ではいまのところ読めません! 

映画公開前に、試写がありまして私も行ってまいりました。まだ、コロナがそれほど気にならなかった昨年2月のことです。
R-15版とR-18版、の二本。「関係者」だけが許される試写室で、それはもう贅沢な時間でした。上映前や、上映待ちの際に主演女優(奥田 咲)さんと二言三言、監督の前では最早シドロモドロにご挨拶などをして。
もっと贅沢だったのが、試写後に最寄りの駅前居酒屋にて、打ち上げというか、反省会というか、いわゆる飲み会が催されたのでした。そこで、脚本家さんや、男優陣、女優陣、の交わす言葉の熱かったこと。内容はとうに忘れましたが、その熱気は今も思い出すのです。「いいモン、作りまっせ!」の熱量です。
出版業界や音楽業界と言わず、当然映画業界もNetflix以外はさして予算があるわけではなく、居酒屋で飲み放題で割り勘なのですが、まぁ、かって出版界にあった熱を久々に思い出したのでした。
そう、作り手が、まずはマーケットに右往左往させられることなく、「いいモン、作りまっせ!」の突破力を持つことが重要なんですね。そんな作り手の情熱をかき乱すうかみ綾乃さん作品、凄いです!

それと、一年以上も放っておけば、色々なことがあるものですが、Aubebooks から紙媒体への、輸出も始まった一年でした。深志美由紀さん、沙布らぶさん作品などなど。特筆は乃村寧音さん、「わたしのごちそう」シリーズです。いままでに二本が「新鮮小説」に転載されていますが、版元に聞くと「新しいっ!」「エロい!」「気持ちいい!」との反響がっ!! 
いやぁ、よかったっす。「エロ新し」く、読んでて「気持ち」いいのは、芯喰ってますね。
続々と責めて、いや攻めております。
世の中、わけがわからなくなっておりますので、こういった時こそ、私たちゲリラの出番です。歴史上、敗れたゲリラはいないんです、って敗れたゲリラは歴史に残っていないだけですが――。
今後とも、乞うご期待であります!!

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