第16回 ささいな、しかし大きな挑戦開始!

いい季節になりました。GWを謳歌するにいたってはいないんですが、まぁ、机に向かっていてもこの爽やかさはなかなかに、この間の気分も含めて久しぶりな気がしてなりません。でも、それは新型ウィルスだとか、武力行使だとか、経済の不透明さ、とかそんな、個人としてはどうしようもないことに苛立っていて気が付かなかっただけなのかもしれない、と思うわけです。
もう、そうしたことは誰だかしらないけど任せちゃおう、と。身の丈にあった行動のみが、実は次の一歩なんじゃないか、と歳を食ってあらためて思うのです。
はい、文句はあるけれど変わらねぇし、じゃあ好きなことに邁進するさ、と曲がりなりにもマスコミの一部でありながら思うわけです。きっと、それは本来の耽美主義、でしょうか(笑)
で、そんな境地になっていく段階で、Aubebooks のコンテンツを世界に問う、という野望が芽生えてきました。だって、問う相手が1.3億人だけじゃもったいないじゃない。
18億人に問うのはどうなんだろう、英語で、と思ったのです。が、誰しもが思うところですね。車だって、半導体だって、野球だって、国内だけじゃ面白くないわけで、そんな業界はとっくに世界がマーケットだったんです。出版だけが、自ら打って出ることはしなかったんですね。
もちろん、少し考えれば、「このニュアンスは他言語では通じない」「訳しようがない」という本質的な問題がずっとあったからですが、しかし、なんかやってみたいじゃないですか。本当に無理、むちゃ、暴挙なのかどうか。映像や、音楽、コミックは、海を渡っています。活字だってアリなんじゃないか、と素朴に思ったんですね。
通常、海の向こうでの活字の翻訳出版は、まず日本国内のエージェントに預け、それが海外のエージェントに渡り、そこから海外版元が自国語に翻訳して出版という流れを踏みます。手間と時間と金が異常にかかるんですね。そして、日本語に長けた海外の翻訳者がいても、「このニュアンスはどういうのだ?」となるわけです。
もう面倒じゃないですか。そこで、まずは直訳でもいいからストーリーラインを大事にして訳出を試み、それを問うことにするのはどうか、と。はい、Extreme Love コンテンツの出番です! もちろん直訳の上を行っています(笑)だって、行間が気持ちいいんですから!!
まずは2作品、直接的な肉体の震えだけではなく、奥深い女性の心理描写を愉しめる逢見るいさんの『淫靡な形代』と沙布らぶさんの『はだしの女神』を翻訳、「世界同時発売!」してみました。
訳者は、静子夫人!! なんと鬼六先生のヒロイン、です。ここは謎にしておきましょう。英語力、ほぼネイティブです!!!
大手版元ですら「割に合わない」として、挑戦を控えていたこの野蛮な進撃。
Aubebooksでは、今後も「世界同時発売!」を重ねて行きます。

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