作品一覧


花は盛りに、

【沙布らぶ・著】「…マリカ、だよな?」源氏名で呼ぶ国内最大手の外資銀行に勤める橋本を振り返ると、わたしは全力で顔に笑顔を貼り付けた――大学卒業後、損保会社に勤めていた涼花の前に突然、現れたのは、かってのアルバイト先の常連の男だった。過去を悔いたり、恥じたりはない。仕事も順調に数年こなしてきたが、風俗店に勤めていた経験は、涼花に特定の恋人を作らせてくれなかった。誰かに求められると、その先にある対価を想像してしまって長続きしない心――橋本は、必死に食い下がった。ただ、会って話がしたいと。約束のホテルに出向くと、不能になった男、橋本が苦悩を語る……消費される性が生み出した、男女の悲喜劇を鮮やかに描き出す、短編書下ろし!

ひたむきな、恋

【水戸けい・著】私の処女を貫いたのは、愛する夫ではなく、彼の息子だった──大学卒業直後の仕事も続かず、家に居場所もなくなった真理子の前に、突然あらわれたのは、とうに現役を引退、先妻とも死別した高齢の男・正太郎だった。倍以上の歳の差にも関わらず真っすぐな告白に安寧を見出した真理子に、「子供を作れ」という提案が男からなされる。自分の遺伝子を継ぐ、息子の正則を「棒」として番うことだった──あまりにも初心な女と、狂った価値観で最後を迎えようとする男の奇妙な夫婦生活がはじまる。その息子にとどまらず孫までを巻き込みながら、精緻に艶めかしく描かれる禁忌で純粋な交合……狂気の恋とその淫情が冴えわたる、著者、衝撃のEL第二弾!

もう、咲くころ

【水戸けい・著】石塚晶子は道端で見掛けた若い男の腕に抱かれる想像をして満たされぬ自分を慰めていた。優しく完璧な夫を裏切る気持ちはない、ただ妄想したいだけ──。そんな中、晶子は娘と同じ保育園に息子を通わせる母親のひとり、田畑律子に声を掛けられる。美しく颯爽とし、ママ友たちの嫉妬を集める律子は晶子をマンションの一室に案内すると言った。「夫以外に、抱かれたいんでしょう?」──密室で行われる若い男達と律子の交わり。素直に自分の欲望を受け入れることのできない晶子を「心の処女」と呼ぶ律子。律子は晶子に心の処女膜を破り、自分と向き合えと迫る──繊細な筆で巧みに女性の内面を暴き、解放へと誘う気鋭の筆者、EL作品第一弾!

麗しのけだもの

【沙布らぶ・著】誰かに見られるかもしれない、気づかれるかもしれないと思いながら、服を脱いで人前に立つことに、わたしは異様なまでの興奮を覚える──平凡なOL生活を送っている霧島薫には秘密のストレス解消法があった。服を脱いでコートだけで電車に乗る。見られるかもしれない恐怖と闘いながら自宅のベランダで潤んだ媚肉を慰める。少しだけ勇気の足りない露出癖。ほぼ裸に近い状態で同僚や上司とすれ違う瞬間は、特に心地がよかった──どうしようもない金曜日の夜、いつものように自ら濡れていたとき、隣の住人、初心な大学生がベランダに出てきて……流星群が広がる夜空の下、偶然と悪戯心が、それぞれの肉体を染め上げ、心を解き放つ麗しのEL短編!

悦楽クリニック!

【滝川杏奴・著】男の人たちはこういう所で心の服を脱ぎ、勃起して射精しているのね──地方の開業医、女医の凜子は一人で医院を切り盛りしていた。問題行動の多い患者や看護師……家に帰ると大学の医局にいたときに患者として知り合った一馬が、ストレスを癒してくれる日々。ある日、二次元でしかイケない男の子の「治療」を、出入り業者に覗かれてしまい人生が狂い始める──弱みを握られ男たちの獣欲に次々と翻弄されながらも、その男たちを和らげていく健気な女医・凜子の性活。連載中より、「発狂する唇」の佐々木浩久監督が着目、早川瑞希主演で映画化が決まったジェットコースター&淫情物語! 新聞連載時には描かれなかった後半を大幅加筆した完全版!!

わたしのごちそう ─ 同級生 ─

【乃村寧音・著】豚だけ勝手にイクなんて、生意気よ。それにしても、入れられてイクなんて、雅也はただの豚じゃなくって、メス豚なんだね。メスなんだから、もっともっとメスイキしたいでしょう?──泉の趣味は、気に入った男の子を食べちゃうことだった。今回の「えもの」は、彼女がSに目覚めるきっかけをくれた大学時代の同級生、雅也。海外の政府機関で働くエリートだ。久しぶりに渋谷のバーで会ったその夜、お互いに認め合い、深め合った昔をどちらからともなく期待して──S女は生まれながらにして女王なのではなく、奴隷の存在によって女王となるのだ……現代男女関係の一コマを、軽妙に、後腐れなく、普通で真面目な女子視点で描くポップな快作、第二弾!

耽溺するエフ

【沙布らぶ・著】これ、図書館司書の女の人が、トイレに連れ込まれたり、下着をつけずに本の整理をさせられたりするんだけど…ああ、すごい。指、一本ならすんなり咥えちゃうんだな…てっきり処女じゃないかなって思ってたのに──小夜香は図書館に勤めていた。ある日、官能作家であり、純文学作家でもある「月島円」という作家の本をいつも借りていく山崎に、メモを手渡される。それは、ふとした仕草で、同じ作家を愛読することを知られた山崎からのデートの誘い──作品と同じように、駅のトイレで、そして館内で、夢想していた衝動が始まる。小夜香のエフカップの胸が若い剛棒を挟み、揉み上げながら、先端を咥え込んで……本を介した出会いに濡れる、情欲掌編!

生を乞う女

【瀬井隆・著】子供が欲しくてもできない女性たちがすがる「妊活」を生業とする、スピリチュアル・カウンセラーの葵。テレビでも人気の美魔女は、以前、夫婦で通ってきていた男・島田の恨みを買い、凌辱されてしまう。しかし激しく内部を叩く樹液の不思議な快楽に──男は、さらにカウンセリングに来た客のグラビアアイドル・美玲、葵の姪である美少女・愛奈をも毒牙にかけていく。女たちは、子宮に浴びせられる体液の熱さの虜となり、やがて自分たちから中出しを乞うようになっていく──三人の女性たちの間に共感と競争心が芽生え、ついに彼女たちと島田が繰り広げる4Pの果てに……。著者独特の淫楽責めワールド! 最終書き下ろし作品!!

無修正な彼女

【深志美由紀・著】杉山真守がAVを嫌いになったのは、恋人の友里奈が「スタイル抜群! 競泳用水着のお股に穴を開けてズッポリ挿入」に出演していることを知ってしまったからだった。ショックでED、引き籠もり──そしてAV嫌いになった真守は、トラウマを克服するためにAV制作会社でADとして働き始める。鬼監督とその絶倫嫁、アイドルになりたいAV女優、トップ男優、そして生意気で可愛いワガママ女優、モモカ。壮絶な撮影を通して数々な人々に出逢い、真守は無事にAV嫌いを克服することができるのか、そして現場の向こうに見えた真実の結末は!?──第一回団鬼六賞優秀作受賞者のスポーツニッポン紙連載作品を大幅に加筆修正。ボーナストラック付!!

だから、秘密。

【沙布らぶ・著】「少し痛いくらいがいいんだよね?」絡まった唾液を飲み込んだ茉莉は、ようやく激しいくちづけから解放されて、涙に滲んだ視界でぼんやりと天井を見上げた。「俺も……ちょっとくらい痛い方が好きなんだ」──茉莉は家を出るために、中小企業に勤め先を見つけた32歳。逃げるように家を出た。それは、10年前に遡るある出来事、療養を終えて山梨から帰ってきた弟・仁史との秘密が重くなっていたからだった。そろそろ、年下の恋人と結婚も考えていたやさき、久しぶりに弟からの電話が父の事故死を告げる。過去の秘密がふと頭を過ぎるが、実家に向かうと──業深い性の禁断を描き、狂おしい情愛を活写する、著者渾身の傑作サスペンスEL誕生!!

黒い館

【藍川京・著】「こんな大きなもの……私のオクチには入りません」 男の耳にやっと届く小さな声だった──夫・和孝との満たされない生活が、三十路を迎える結菜に恥ずかしい妄想の日記を綴らせていた。 激しく、恥ずかしく、咎めて欲しい……告白はある日、義弟の大介に盗み読まれる。密かに義姉に惹かれていた大介に、渇きを知られたその場で強引に…。情欲の逢瀬を重ねるためらいは、すぐに快楽に掻き消され、恋に変わる。しかしすべては夫・和孝の恐るべき策略だったのだ。義弟に悦びを求めた妻に、容赦のない調教が「黒い部屋」で始まる──女の性を正面から描く初期代表作にして、長らく二次文庫化をためらわれていた傑作を、2009年に増補・改訂した完全版!

廃病院の女たち

【瀬井隆・著】内気な草食系男子の歩武が部長を務める大学サークル・リアル脱出型ゲーム同好会に、奇妙な招待状が届いた。「廃病院からの脱出」。彼と三人の女子部員、勝気な三年の彩夏、クールビューティ二年の玲奈、ロリータ一年の美織の四人は、人里離れた会場へと向かう。そこはかつて本物の病院らしき廃墟──他の参加者もなく閉じ込められた男女学生たちは、姿の見えない主催者から淫虐の指示を受ける。“この閉ざされた廃墟の病院から脱出する方法は、ただひとつ。四人がそれぞれ、秘められた「鍵」を見つけることだ”──羞恥の悦び、肛虐の快感、汚される愉悦。歩武も、次第にどす黒い快楽に…。エピローグに著者の思いが詰まった、新感覚の女体開発長編!!

わたしのごちそう ─ 新入社員 ─

【乃村寧音・著】どう? すごぉく、恥ずかしい格好だよ。でもね、諦めて、今夜はわたしの奴隷になってね。大好き……。ごめんね、わたしも興奮してきちゃったの。だから……開口ギャグ、つけてもらったんだぁ。ふふ、──目立たず地味なOLと思われているはずでバツイチの泉。彼女の趣味は、気に入った男の子を食べちゃうことだった。しかも、一夜限りのSMプレイ。今夜の獲物は新入社員の悟くん。久しぶりの萌え萌え男子だった。会社の飲み会がお開きになるときに、強引にタクシーに乗せ、向かう先は自宅。ベッドは拘束できるような仕様に改造済だ──リアルな現代男女関係の一コマを、軽妙に、後腐れなく淫楽を貪る、普通で真面目な女子視点で描くポップな快作!

隻脚の天使

【北原童夢・著】1~12話まで完全収録版! 「足を切るなんて、死んでもいやよ。殺してよ。先生……」そう叫んでいた手術台に横たわる安西里美をじっと見下ろす神山里佳子。まだ、男に穢されていない天才チェリストのこの少女にオペの前から心奪われている担当女医──自らも隻脚の彼女は少女を愛し、少女は次第に応え、さらに周囲の男たちを懸命に「生きる」魅力で虜にしていき、やがて少女に跪く──2003.05~2004.04まで雑誌連載されたまま、そのフェティッシュさと登場人物たちの黒い淫心に「本」として編まれることを赦されなかった、官能小説の域を超えた著者の金字塔!

メル奴の告白

【館淳一・著】「人妻みゆき編」「女子大生綾乃編」「社長秘書絵里編」完全収録版! メールを介して、相手を調教、馴到する…ブルゴン商事に勤める酒巻春夫はふと耳にしたサイト、「ダーク・ダンジョン」にアクセスしてみた。《ここは女を支配したい男と、男に支配されたい女が出会う場です》。「志願者陳列室」という掲示板に何十人もの女たちの写真が並ぶ。29歳、人妻、みゆき。20歳、女子大生、綾乃。スパンキング、露出放尿、レズアナル拡張…女たちからの羞恥の告白とあられもない画像に、陶酔を次第に深める春夫。そして26歳、社長秘書の絵里とはついに、乱交ピスプレイを現実に──。

花売り剣客

【八神淳一・著】1~3話まで完全収録版! 二十歳の真央はひとり、西国のある藩から江戸へ出てきた由緒ある武家娘だ。藩では兄たちの見よう見まねで、女だてらに剣の腕は立った。しかし、ゆえあって許嫁を斬り捨てて──「花、花はいらんかねえっ」両国広小路で、姿形を偽り、今日も朝顔を売っていた。路銀も底をついたとき、一切合切、江戸での面倒をみてくれたのは、一つ年下の沙紀という水茶屋の看板娘。が、沙紀には、悪い虫、謙吉という男がついていて──あるとき、謙吉の借金の形に連れ去られる沙紀を見つけた真央は、密かにあとをつける。すると……人気の「剣客」モノ!

掟─くノ一淫法帖

【睦月影郎・著】第一回〜最終回まで完全収録版! 素破──関ケ原から二十五年、世は泰平となりつつあったが、それでも戦を想定して、日々隠れ里で鍛錬を怠らない衆がいた。十郎は箱根と足柄の中間、小田浜藩の所領で、姥山の衆の頭目の一人息子として生まれ、叔母のアザミに小さなころから、ひたすら過酷な毎日を黙して強いられてきた。そして、十七歳のいま、江戸へ出立の準備を整えた。世の仕組みを直に感じるだけではなく、仇敵、卍谷の衆の生き残りの女を亡き者にするために…。剣のみにあらず、淫術、淫法が繰り広げられる戦いが始まりを告げる。やがて仇敵の柔肌を朱に染める情愛が──官能文芸誌「悦」掲載の、歴史時代官能長編連載!

故郷の男

【越後屋・著】着ていった服がぼろぼろにされていたら、お前のご両親はどう思うかな。これからお前は俺の女だ。俺に呼ばれたら、いつでも俺に抱かれに来るんだ──故郷での十五年振りの同窓会。あのとき、圭輔は捕手で、いまの夫・翔太は投手、そして杏子はマネージャーだった。翔太が野球推薦で進んだ大学に杏子も進み、ほどなくして結婚、子供も授かった。高卒のまま地元で働くことになった圭輔──人生の歩みの差が積み重なって、澱のような黒い思いを抱えた男の、用意周到な復讐と、執拗な肉欲は一年前から計算されつくされていた。奸計に、最初こそ抵抗をしめす杏子だったが、やがて、全身を波打たせて……背徳の快楽の甘美を描き出す、鋭利な淫楽短編!!

配信遊戯

【沙布らぶ・著】「ん、ぅ──すげぇ……ギュウギュウ絡みついてきてっ……やっぱり、見られて興奮してる?」「う、うんっ…知らない人に見られながらエッチするの、気持ちい、ッあ!」──恋人の昌人から結婚を告げられたとき、千香はにわかには喜べなかった。今日が最後かな。もう引退か……秘密の性癖が彼女にはあった。昌人とつきあいながらも、密かにマンションの一室から配信する自分の痴態。ライブ配信アプリで、「見られる」ことに異常なまでの快楽を覚えてしまった千香は、結婚を機にその瞬間を手放さなければならない──すでにアダルト動画部門で配信王となっていた彼女には、Mと名乗る熱烈なファンがいて…自身を曝け出す解放を描く、淫楽の短編!

獣夜

【うかみ綾乃・著】村に伝わる因習の生贄となり、娼婦として生きるサク。納屋に隔離された姉に会うことを禁じられた新太は、年に一度、祭りの夜にサクと過ごすことだけを楽しみに暮らしていた。そして、その祭りの夜──納屋からサクが消えた。連れ出したのは弟の新太。みじめな生活から抜け出すため、ふたりは村を捨てたのだった。姉弟が消えたのを知った村の消防組はふたりを追跡する。捜索隊を率いるのは、姉弟にやさしかった耕作。しかし彼は己を卑怯者と自嘲していた。追っ手のせまるなか、ふたりは死を覚悟する。そして幼い姉弟は肌を合わせ、こえてはならない一線をついに……。ふたりの運命は、そして耕作の下した決断とは──? 団鬼六賞の大賞受賞作家による秘蔵の作品がついにお蔵出し!

はだしの女神

【沙布らぶ・著】わたしの一番深い部分が、今はとても満ち足りているのだ。「ほら、もっと触ってみてもいいのよ? 足、好きなんでしょう」──理絵には発情期があった。その感覚は会社に新人たちが入ってくるころになると、徐々に狭まっていた。そんなときに顔を出すのが、ディアーナというバー。いわゆるハプニング・バーで後腐れの無い情欲を満たしていた。ある日、馴染の男二人と享楽に耽った後、まだ何かもの足りなさを感じていた彼女は一人の男の視線を感じる。なんと後輩の西口くん。秘密を共有化しようと個室に誘い入れると、足で踏みつけることを乞われ──初めての趣向が、空白のピースを埋めてくれることに気がついて……。欲望の深奥を描く傑作短編!!

箪笥男

【越後屋・著】「い、いやあっ! み、見ないでぇ! お願い、私を見ないで、い、いやああぁぁぁっ!」──隣に引っ越してきたよしみで知り合い、身体を合わせるようになった女の部屋に、その日予定を変えたパトロンがやってきた。女の顔立ちは悪くない。体付きは少し大柄だが、顔はハニー・フェイス。出るところは出て、締まるところは締まっているいい女。そんな男がまさに挿入のタイミングで──男は寝室の洋箪笥の中に押し込められ、パトロンの爺さまが出ていくまで身をひそめることを余儀なくされたのだが、女と爺さまの交わりをこっそり覗くと、それに気が付いた女が劇的に変わっていき……覗きの愉悦と、覗かれる昂揚を軽妙に描く、名手による淫靡な短編!

処女の器

【橘真児・著】愛花は、ボーイフレンドの徳司のモノをマジマジと今日も観察していた。まだ、カラダは許していないし、彼も無理にとは言ってこない。いわゆるBまでの関係だ。ただ、徳司には気持ち良くなって欲しいから、白濁液は絞り出してあげていた。そんなある日、クラスメートの美和子から、喪失時の恐怖にも似た痛みを聞き、いたって楽観的に考えていた、来るべき初体験を恐れ、悩み始める。とりあえず、次は口に入れて舐めてあげればいいか……彼のは普通の男子より大きいのか、大きいのは本当に挿いるのか、そのときどれほど痛いのか──処女と童貞の高校生同士の、その時を迎えるまでの悪戦苦闘?を、女の子目線でコミカルに描き出す快作短編!

真夏の殺意

【渡辺やよい・著】相場は、真夏の太陽で焼け付いたアスファルトの上に立っていた。これから、自分をいとも簡単に切り捨て、豪奢な暮らしを享受する岩佐に復讐するためポケットに折りたたみのナイフを忍ばせて──リストラの恨みから出向いた高級住宅街で、応対に出た上司の妻と相場は対峙する。主はおらず、妻を脅せば夫は愛人と海外旅行中だと……激情は目の前の人妻への欲情に変わり、人妻も一時の情欲に溺れ、密室で汗まみれの──激しい情動の中で、逢瀬を重ねるようになった男と人妻の前に、夫・岩佐があらわれとき、二人に殺意が! 著者、得意の淫楽と劣情短編!!

最後の夜に

【乃村寧音・著】快感が奥からじわじわと上がってきてしまい、悔しいけれどもう限界だった。縛られて感じるなんて嫌なのに──七海と亮介は、5年間恋人だった。派遣社員と売れないベーシストという組み合わせは、決して贅沢な関係ではなかったけれど、仲はよく、それなりに幸せだった。が、七海が三十歳を迎えたとき、実家から、堅実な家庭を築き、介護が必要となった父の世話を母と一緒に看るよう乞われる。三十歳は節目なのかもしれなかった。別れ話を切り出しお互いに納得したそのあとで、七海は亮介に半ば強引にベッドへ連れ込まれ…。初めてのSMゴッゴが思わぬ快感を──恋人として過ごす最後の夜のめくるめく愉悦と切ない思いを描く、書下ろし短編!!

未明に孵る

【沙布らぶ・著】「ぁ、あぁっ……! や、やだ……こんな、外で……!」ぐにぐにと乳房の形を変えられながら、わたしの体は上下に揺れる。そうする度に、じわりと湿りはじめた股間が彼の太腿に擦りつけられた。ぐりっ……と弱い場所を刺激され、つい声が出てしまう。わたしの体は従順に快楽を──赤羽詩織はどん詰まりの三十歳を迎えて、もがいていた。ボロボロになる前にストレス解消の方法として選んだのは近所にできたフィットネスジムに通うこと。そこでインストラクターの高野と出会う。高野は弟の友人で、高校時代の後輩だった。彼を思いジムのシャワールームで自慰……。解消には程遠いある日の夜──妙齢女性の焦燥と乾きをリアルに描き出す書下ろし掌編!

アザミの棘

【越後屋・著】二上静江は清楚な魅力にあふれた人妻だった。重役の夫と何不自由の無い生活を送っていたが、ある日突然、黒衣の美女に誘拐される。下半身にタオル一枚をあてがわれ、連れて行かれた先は森の中の洋館風の別荘…彼女を待ち受けていたのは禁断と背徳の調教生活だった──媚薬責めに悶え、恥態をDVDに撮られ、欲情に濡れ始める静江。そして犯人の薊子の目的が明らかになるとき、事件に隠された意外な真相が明かされる…。人気官能作家が描き出した、女による女への復讐劇と悦楽の傑作長編。淫靡な責め、甘美な屈服、そしてマゾヒスティックな美しさを放ち続け、各種媒体での絶版後、古書ではプレミアムがつくほどの著者、幻の逸品!!

年下美人上司

【橘真児・著】たいした大学出でもない27歳の洋一郎が、将来を嘱望されるほど、大手化粧品会社の商品開発部で実績をあげられたのは、鼻が利くという特技があったからだ。ところが、突然、転属辞令。鼻が利きすぎて、匂いに反応してしまう言動がセクハラと取られてしまったらしい。時を同じくして現れたのは、新室長の、天幻寺奈々花。アメリカの名門大学を卒業して、つい最近まで海外の化粧品会社の広報で活躍していた24歳──年下の上司。洋一郎の鼻が蠢きだす。匂い、香り、フェロモン。洋一郎にとってそれは、最高の性的誘惑で──奈々花は洋一郎を、咎め、苛め、やがてほのかに感情が通い出し、社内でイベント会場の片隅で……特異な才能と、年下にしてやり手の女上司が巻き起こすラブ・コメ物語! 「週刊プレイボーイ」連載中から大人気の作品!

僕の可愛い上司サマ

【橘真児・著】あの男が3年ぶりに帰ってきた──3年前、大手化粧品会社の広報室から商品開発部に戻された洋一郎は鼻が利くという特技をいかし実績をあげ、翌年研修のため渡米、2年ぶりに日本に帰ってきた。帰国後、洋一郎は中国進出の責任者として広報部副部長の辞令を受け、かつての上司であり恋人でもある奈々花の上司という待遇に戸惑いながらも、愛しい人の待つ広報室へと急ぐ。そこには、才色兼備ながら貧乳コンプレックスをいだく室長の奈々花をはじめ、かつての同僚であるロリ顔主任の亜子、そして新卒で巨乳の美由がいた。なつかしい広報室は多少の異動はあったものの、女の園であることはかわらないまま。そんなオフィスでくりひろげられるラブ・コメディに美貌のチャイナ娘と金髪レディが参戦し洋一郎は5人の美女に誘惑されたり、翻弄されたりして……。『年下美人上司』の続編として「週刊プレイボーイWEB版」に連載された幻の大人気作品!

螺鈿の小箱

【沙布らぶ・著】「美しいもの」に囲まれて送る生活に、浅香はドップリと浸かっていた。マンションの一室は、彼女好みの雑貨や絵画でぎっしり埋め尽くされている。カラヴァッジョの絵画のレプリカ、天然石で作られた地球儀、精巧に作られた少年の脚トルソー、そして美しい男たちとのひととき──女子高時代の「恋人」だった莉々子先輩から声をかけられ、出向いた彼女の店で見つけた司くんも美しかった。いつものように、ざわめきだす心は抑えつけれるはずもなく浅香は司くんを誘い出す──司の下着は、すべて女性用だった。「犯して」と頼む司くんの願いを、深く、激しく実行に移すと……女性になりたい美男子を通して、自らの性を見つめ直す短編会心作!!

花売り剣客1

【八神淳一・著】二十歳の真央はひとり、西国のある藩から江戸へ出てきた由緒ある武家娘だ。藩では兄たちの見よう見まねで、女だてらに剣の腕は立った。しかし、ゆえあって許嫁を斬り捨てて──「花、花はいらんかねえっ」両国広小路で、姿形を偽り、今日も朝顔を売っていた。路銀も底をついたとき、一切合切、江戸での面倒をみてくれたのは、一つ年下の沙紀という水茶屋の看板娘。が、沙紀には、悪い虫、謙吉という男がついていて──あるとき、謙吉の借金の形に連れ去られる沙紀を見つけた真央は、密かにあとをつける。すると……人気の「剣客」モノ! 連作短編その1

花売り剣客2

【八神淳一・著】「花、花はいらんかねえっ」両国広小路で、今日も真央の声が辺りに通っていく。それは仮の姿。三月前、破落戸を斬った。腕が鈍らぬよういつもの廃寺で密かに竹刀を振っている──朝顔を届けてくれる生真面目な浪人新兵衛は、小料理屋の志津と恋仲に落ちていた。しかし、志津には、鬼蜘蛛の辰蔵という昔の男が付きまとう。新兵衛は志津から頼まれていた。あなただけの女になりたい、と──そんな折、胸に鬼蜘蛛の彫物をした悪漢に、真央の花売りの常連客、百合がお店の強盗ついでに処女を散らされたと聞き……著者、大人気の「剣客」モノ! 連作短編その2